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運送料 [VIDA]

どうなんでしょうね。

とあるネットショップの意見です。

━★ あとがき『 世の中が知らないネット通販送料のお話。 』━━━



 実は4月からの大幅な送料の値上げを、

 黒いにゃんこの運送業者さんが、

 全国のネットショップ事業者に対して提示しています。


 源三屋にもモチロンお話しが来ました。


 最初は「今は内税の送料を外税にしてください」と。


 4月からは消費税も上がるし、

 例のクール便の不祥事の問題もあって、

 荷物が溢れているのはもちろん知っています。


 これはもうある程度は仕方が無い、

 でもそれで満足なサービスレベルが維持できるならば、

 そう思っていました。



 持ってきていただいた、

 最初のお見積書を見るまでは。


 もう呆然としました。



 場所とサイズによっては、

 一気に「3倍」近い値上げの提示。


 つまり今まで1配送700円だった送料が、

 2,000円オーバーになるようなレベル。


 冗談抜きで「何かの間違いだ」と思い、

 何度も見返しました。

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 冗談ではなかったんです。

 本気でした。



 (-_-;) え?え?

 これはボクらに「もう商売止めて潰れろ」って事?


 さらに全体の常軌を逸した料金アップだけじゃなくて、

 ・一定サイズ以上のクール集荷不可(これはもう対応してます)
 ・クール料金の値上げ(これもOKって前に言ってました)
 ・クール便の配送日指定不可

 などのルールの厳格化(場合によっては集荷拒否)も…。


 さすがにこんな条件はとても飲めません。


 こちらが無理です!と何を訴えても、

 「それが本来のルールですので」

 の一点張りどころか。


 「嫌なら他の業者に代えていただいても…」

 なんて事までおっしゃる始末。


 現在の宅配便市場は事実上、一社の独占状態。


 我々の規模の業者が、

 他の運送業者さんに頼めない事を向こうも分かっているので、

 まあそれはそれは強気なわけです。


 確かにそれはその通りなんですよ。


 クール便の規定などに関しても、

 ちゃんと黒にゃんこさんのホームページにも書いてあるんです。

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 ・

 ただね?


 でも「この料金でこのサービスで!」って提示してきたのは、

 そもそも他ならぬあなたたちでしたよね?


 「あさ開さん、頑張ってもっと荷物増やしてくださいよー」

 「S川さんやゆうPっくじゃなくてぜひウチで!」

 「地元の営業所じゃなくてこちらのセンターで集荷に伺います!」


 そう仰っていたのはボクの勘違いで、

 別の業者さんだったのでしょうか?


 そして、お互いにそれで10年以上やってきましたよね?


 ボクらはどんなに出荷の荷物が増えようとも、

 あなたたちに一度として「送料下げて」って、

 運賃交渉したことないですよね?


 昨年の夏にクール便の不祥事が露呈したのをきっかけに、

 慌てて舵を健全な方向に切っているのは、

 十分に理解しています。


 大切なビジネスパートナーだから、

 可能な限り譲れるところは譲って、

 集荷時間などもずっと協力してきたつもりです。


 それが大切な事だとボクも思っています。


 この10年で飛躍的に宅急便の荷物が増えたことも、

 自分自身が身を持って知っています。



 でも。


 長年のパートナーにロクな説明も謝罪もなしに、

 コレをやるのはさすがにどうなんですか?


 本当にこれがあなたたちが考えた「健全化」なのですか?


 何を言っても「いや上が決めたことなので…」では、

 社訓の「ヤ●トは我なり。」は何のため掲げているのですか?




 そもそも。


 今回の「日本のネット通販の死活問題」ともいえる事の発端は、

 我々のような業界の人間ならばみんな知っています。


 昨夏にAmaz●nの荷物を低単価で請け負っていたS川急便が、

 その負担に耐え切れずに、

 ついにギブアップしたんですよね。


 そこで代わりに黒にゃんこさんが請け負ったのですが、

 従来からネット通販の荷物が増え続けていたところに、

 大幅に全国に流通している荷物が増加したんです。


 これが一番の原因と言われています。


 で、例のクール便の管理問題の不祥事で表面化しました。


 
 業界最大手のAmaz●nの分の負担を、

 ボクらに押しつけるのは、

 さすがに心情的にも金額的にも承服しかねます。


 これが、

 これがボクが大好きで尊敬している経営者の一人でもある

 宅急便の父、故・小倉昌男 元ヤマト会長さんが、

 国と闘ってまで、


 需要者の立場になってものを考える
 永続的・発展的システムとして捉える
 他より優れ、かつ均一的なサービスを保つ
 不特定多数の荷主または貨物を対象とする
 徹底した合理化を図る


 そう理念を掲げて生み出した、

 素晴らしいサービスが目指したものだとは、

 思えませんし思いたくもありません。


 特定の大きい業者に絞って、

 小さい地方の業者を見殺しにするなんて、

 小倉さんは目指してなかったはずです。



 ボクはね。


 他より送料が高くても10年間(会社としてはそれ以前から)

 黒にゃんこさんにずっとあさ開の荷物をお願いしてきました。


 他の業者さんから何度ももっと安い見積もりを頂いても、

 お客さんにS川ならもっと安いのに…って言われても、

 絶対に代えませんでした。


 何よりもその配送クオリティや、

 会社としての素晴らしい理念・姿勢に、

 きちんとお金を払いたかったから。


 自分たちが誇りを持って醸したお酒は、

 一番信頼できる配送業者さんに託したかったから。



 あの震災の際にも、

 どれだけ色んな人が助けられたことか。


 ウチはあなた達がいなかったら、

 潰れていたかもしれません。


 1配送10円の義捐金は本当に素敵な取り組みだったので、

 本家が1年で止めた後でも、

 源三屋でもいまだに継続しているぐらいです。


 ただ。


 もう申し訳ないけれど、

 今はあくまで「大好きだった」という過去形です。


 「あなたたちネットショップのせいで、私たちは全然儲からない」

 「苦労しているドライバーの成り手もいなくって、このままじゃ宅急便サービスが崩

壊するんです!(※ただしAmazonは除く)」

 「円安で燃料が値上げになって、もうこれでやっていくのは無理なんです!」


 そんなことを仰るけれども。


 ヤマト運輸さんの決算書を見ると

 クール便の問題の対処への投資でやや減益となったものの、

 大幅な増収でものすごい黒字が出てるじゃないですか?


 株主さん向けの話しと、

 随分とトーンが違うのは何故ですか?


 どうみてもA●azonへの格安な提供料金を、

 弱小への強烈な値上げで補う策略としか見えません。



 ボクが不満なのは「送料が高くなるから」だけではありません。


 自らが選んできた道だったはずなのに、

 急に被害者みたいな顔をして、

 長年のパートナーに充分な説明もなく、

 独占状態を楯にして強硬な状態で、

 ツケを回そうとしていること。


 そして今回は、

 特に「地方」の「そこそこ頑張っている中小企業」を、

 完全に切り捨てにかかっている点。


 今回の値上げは「出荷数が多く」「地方にある」ほど、

 高くなっています。


 沖縄への発送なんて1件で4,000円前後。


 逆に沖縄から商品を発送しているネットショップには、

 文字通りの「死刑宣告」です。


 申し訳ないですが、

 さすがにこれはボクらも「送料無料の対象」にはできません。


 そうなんです。


 最終的にこの値上げは、

 お客さんへの「負担」に転嫁されます。


 それしないとボクらは破たんするんです。


 もうお水やお米を安く便利には買えません。


 あさ開のお酒を取り寄せても、

 北海道のカニも沖縄のパインも、

 商品と同額やそれ以上の送料がかかるかもしれません。


 源三屋を含めて、

 4月より増税だけじゃなくて、

 送料の大幅な改定が続出します。


 きっとお客さんからすれば、

 「ネットショップが一斉に示し合わせて、消費税のタイミングで送料も便乗値上げし

た!」

 って見えるんでしょうけれど・・・


 違うんですよ。



 一般のお客さんには「見えないところで起きている」から、

 なかなかピンと来ないかもしれません。。


 皆さんも自分で荷物を送ったりして、

 宅急便を使う事があるでしょうが、

 あそこでは値上げをしていないんです。


 ですから。


 普通のお客さんからすれば、

 黒にゃんこさんが値上げなんてしてないよ?

 あなたたちが勝手に送料を上げるたんでしょ?

 というふうにしか見えないのです。


 ボクらは、ビジネス契約をしていますから、

 父の日前などは1日にまとめて数千個の出荷です。


 お金を投資してそれなりのシステムも入れていますし、

 集荷や伝票チェックなど様々な業務がまとまりますし、

 料金回収なども個別よりはるかに効率的ですから、

 ボリュームディスカウントがあるのは普通の事です。


 これまでは、の話ですが。




 「場所に届けるんじゃない。人に届けるんだ。」


 独占企業の優位性をかざしているのか、

 本当に切羽詰まっているのかはわかりませんが。


 そんな耳触りの良いキャッチコピーのCMで、

 一般消費者には「良い格好」だけしてみせて。


 裏ではこんな乱暴なやり方をしているのを、

 世の中に一切アナウンスしないってのは、

 さすがに信頼も看過もできません。


 本当に自らに正当性があると信じたならば、

 ちゃんとCMなり会見で、

 「きちんと舵を切りなおして、安心安全な配送業務を行うために」

 「送料を上げます!」

 って言わないのは、

 やっぱりおかしいと思うんです。



 その一方で。


 やはりこれはボクたち自身にも原因のあること。


 あまりにも【送料無料】を謳いすぎてきました。


 実際に人が働いてガソリンを使って商品を運んでいるのに、

 それが「無料」ってことは有り得ないんですよね。。。


 正しくいえば「送料当店負担」ですし、

 むしろ「他の商品の利益で送料を充当」なんです。


 無料じゃなくて「自分も含めた誰かが負担」しているだけなのに、

 お客さんに良いカッコするために言い続けてきました。


 やっぱり「正当な商品・サービス」には「正当な対価」が、

 きちんと払われるべきなんです。


 だから値上げ自体は受け入れるつもりでしたが、

 今回の「これ」はさすがに容認できません。



 それでも、

 それでもボクらは配送業者さんの手を借りないと、

 皆さんに品物をお届けできません。


 ただこれが、

 「ネットショップが値上げして暴利をむさぼる単なる悪者」

 であるかのように扱われたらと思うと、

 どうしても黙っていられなかったのです。


 それが「負け犬の遠吠え」だと重々知りながらも。


 もしこのメルマガが原因で、

 取引停止を通達されたら、

 本当に困ってしまうことが解っていても。


 だって「ならぬものはならぬ。」のです。


 こういう事はネットやテレビのニュースでは取り上げられませんが、

 みんなが知ってネット通販の送料について考える、

 そんなきっかけになればよいな、と思っています。




 もちろん送料についてもちゃんと交渉中です。


 2回目の見積もりはだいぶ歩み寄って頂けましたが、

 もうある程度の値上げは絶対に避けられません。


 お客さんにはなるべく嫌な思いと、

 重めのご負担をお願いしなくて良いようにしたいと思います。



 これだけはちゃんと書いておきたいのですが。


 ボクはヤ●トさんが憎いわけでも、

 単に糾弾したいわけでも、

 ただ「安くしてくれ」と言いたいわけでもありません。


 これまで通りに一番信頼できる業者さんであって欲しいし、

 お客さんから注文してただいた、

 ウチの杜氏が心血を注いで醸した酒を、

 少しぐらい値上げになっても、

 安心して預けたいだけなんです。



 この件については、

 例によって全国の店長仲間と相談しながら書きました。


 たぶんアチコチから似たような文章で届くかもしれませんが、

 決して「パクリ」ではありませんのでご安心ください(笑)。


 逆にネットショップの方で、

 (-o-;)「これ、ウチのお客さんにも説明しなきゃ!」

 という方がいらっしゃったら、

 転載や加筆はご自由にどうぞ。
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みかかのシステムエラー [VIDA]

やっと、結論が出ました。
1月始めからですから、約2ヶ月ですね。
結論としては、システム上の問題とのこと。
だったら、もっと早く、わかるだろうとツッコミたくなります。

とりあえず、寒いです。
昨日が暖かかったですからねぇ。
雪、大丈夫かなぁ。

そういうわけで、声は出ています。
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